先週は、突然決めて突然ヨセミテ国立公園への小旅行をいたしました。
私は名所の位置や回る順序だけでなく、どこで休憩や食事をとるかなど、変更には柔軟だけれど予めある程度コースを決めた旅をしたいタイプです。
しかし今回は数日間家を空ける埋め合せに出発の朝まで仕事をしていたので、予習をする時間はまったくナシ。文字通り行き当たりばったりの旅となったのでした。
前知識がないというのは、つまり期待度も低い、ということ。行き先がヨセミテ国立公園に決まったのも、サンフランシスコ旅行を計画していた夫に「疲れてるから大都市には行きたくない」と伝えたから。
そもそもが、思い付きの旅行だったわけです。
行く前にひとつだけ確認したのが、「名所まで車で行けること」。デパートで半日買い物しただけで疲労で翌日まで響くほどの運動不足なので、標高の高いところでハイキングなんて絶対に無理だと思ったからです。
舗装されたところのみを車で回るつもりで、普段着にヒールの高いサンダルで出かけました。
しかしこんな景色に出くわしてしまい...
ここだけは滝のふもとまで歩きました。
すぐそこみたいに見えるけれど、くねくねしていてかなり距離があり、緩やかだけれど上り坂もあったので、普段歩かない私には相当の運動になりました。
珍しい鳥などを撮りながら滝のそばまで行くと、空気がひんやりとしていて、それはそれは気持ちのよいこと!
石に腰掛け、何時間でもそこにいられそうでした。思いがけず、素晴らしい体験になりました。
この滝は雪解け水なので、だんだんと水量が減って8月くらいにはすっかり乾いてしまうんだそうです。逆に春ならもっと豪快なのかな、と思ったら、春夏秋冬それぞれの季節に訪れてみたくなりました。
夫の提案で、ガイド付きのトラムツアーに参加しました。
ヨセミテ国立公園の歴史や公園内で見られる植物や動物のことなど、いろいろと勉強になりました。
環境保全学を専攻する夫には、教科書に出てきた法律などのおさらいにもなったそうです。
2時間のコースだったので、途中で止まってじっくり観察したり、降りて記念撮影をしたりと、ゆったりと楽しめるツアーでした。
私がまったく無知だったのは、ヨセミテ国立公園は歴史あるロッククライミングの聖地であるということ。
夫が「人が見える!」と言うのも信じなかったんですが、望遠レンズに付け替えてじーっくりと探してみると...
ほんとだ!
左上にひとり、その右にはロープに付けた荷物を引き上げようとしているもうひとりがはっきり見えます。そして右下にももうひとり。
私は今はアウトドアとはまったく無縁の暮らしをしていますが、実は毎年何度もキャンプに出かけるようなアクティブな一家に育ちました。
なので、オープンエアのトラムでテントの並ぶキャンプサイトを通り、炭火の香りを嗅いでいると、子どもの頃の夏休みを思い出してどうしようもなく懐かしい気持ちになりました。
人生観をがらりと変えた旅、なんて大げさは言いませんが、ちょっと今の生活の在り方や今後の休暇の使い方の方向をシフトさせようかな、と感じた4日間となりました。
次はどの国立公園に行こうかな、なんて考えているあたり、今までにはなかったことです。
パスポートなるものを入手。
アメリカ各地の国立公園のガイドとスタンプを押すページで構成されたトラベルノートです。
たった1冊のノートなんだけれど、人生の楽しみがひとつ増えたような気がしました。
ヒールで行けるところばかりではないと思うし、トラムツアーなんて気のきいたアトラクションがあるとも限らないので、次回に備えてウォーキングを再開しようかな、なんて思っています。
いろんな意味で刺激になった旅でした。
この土日でアルバムを完成させるつもりでいましたが、写真が多くて選ぶのに時間がかかり、先ほどやっと6x8インチを5ページ完成させました。
これからスキャンし、明日の記事でお見せしたいと思います。ぜひ見てね。
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