Sunday, June 15, 2014

はじめてもらったバースデーカード

今週の金曜日も、人気ブランドの新作や定番商品の販売が控えています。作ったサンプルをお見せしてそれらのご紹介ももちろんいたしますが、今週はちょっと違う編成で書きたいと思います。

今日はとっておきのカードをご覧に入れたいと思います。

いただいたカードはすべて保管している私の、最古の(笑)バースデーカードです!


どれくらい古いかって?5歳の誕生日にもらったカードなので、今日で35年ものです!

鼻をつかんでスライドさせると...


 ゾウさんが目を閉じます。


相当動かして遊んだんでしょうね、ぼろぼろです。頭にも帽子かリボンか何かついていた記憶がありますが、それもなくなってしまっています。

幅の広いリボンにつながれていて、メダルのように首にかけられるようになっていました。うれしくてうれしくて、毎日首から下げて遊んでいたように思います。

保育園の毎月のおたんじょうび会でもらったもので、中は先生からのメッセージと、お決まりの「おおきくなったら」や「すきなたべもの」、「なかよしのおともだち」。


大きくなったら歯医者さんになりたかったんだ、私。初耳だわ(笑)。

写真も貼られていたようです。

 
 毎日これで遊ぶのを見て、「これは長くは持たない」ときっと写真だけでも救済しようと母が剥がしてアルバムに移動させたんだろうと思います。

手形もありました。


 裏はゾウさんのうしろ姿。


去年帰省した時にアルバムの並んでいる箪笥の中から父が出して見せてくれました。

それまでもたまに目にしていたけれど、カード作りを仕事にするようになってからは初めて。

紙工作は保育園に入る前から好きだったし、字が書けるようになるのが早かった私はおてがみ交換的なことも早かったので、これがクラフト好きになった原点、というわけではないと思います。

でも、このカードがうれしくてたまらなかった記憶ははっきりと残っています。

なので、大きくなってから海外にペンパルを持ったり、旅先から絵はがきを出すことが習慣化したり、そして最終的にはカードそのものを作ることを趣味にしたりと、書いたものを送り合う楽しみを知るきっかけにはなっているのではないかと思います。

発売に向けて新作スタンプやダイの紹介を主目的として作ったカードと、送る相手を考えて仕事抜きで作ったカード。この差はいろんな意味で大きいなぁ、と最近特に感じ始めました。

カード作りもファッション同様に流行り廃りがあります。私がカード作りに没頭しはじめた6、7年前と今とでは、トレンドが完全に違っています。

次々と発表されるスタンプのデザインや様式もかなり変化してきています。

「自分ブーム」に乗って作りたいものだけを作る、という姿勢は変えていないつもりでいますが、もしかしたらクラフト産業の最先端を知っていたいという願望から多少の無理もしているかもしれないな、と感じることもあります。

カードを作って送る目的は、ただひとつ、「相手にメッセージを伝えること」。

2年以上前にインタビュー取材を受けたエキサイトのピックアップブロガーでも、「カードはメッセージを運ぶ媒体でしかないと思う」、と話しています。

気持ちは変わらないのですが、小売業に従事する今、それだけでは与えられた責任を果たせません。たまにジレンマも感じます。

いろいろな迷いを持ちながらではありますが、自分では前進していると思っています。裏方業務が増え、クラフトをする時間の捻出さえ難しくなっています。

それでも確保した時間でカードやアルバムを作っている時は楽しく、「これが仕事の一部だなんて、いいのかしら?」と思うこともあります。

 40歳という節目の年を迎え、5歳の時にもらったバースデーカードを眺め、胸の内を語ってみたのでありました。

明日もいただいたカードをご紹介したいと思います。ぜひ見てね!

 

No comments:

Post a Comment