Sunday, December 13, 2015

サイズ調節自由自在、パンチボードでボックス式のアドベントカレンダー作り

新しい週の始まりですね。みなさんいかがお過ごしでしょうか?こちらはお天気の悪い日曜日です。

毎日毎日どうしてもその日のうちやらなければならないことをこなすともうぐったりで、せっかくカットして用意しておいたプロジェクトライフのためのペーパーも未使用のままもう12月も半ば。

薄暗くって、寒くって、家でぬくぬく過ごしたいこんな日曜日は、クラフト三昧!

夫と2人、6時間ぶっ続けで(コーヒー休憩すらせずに・笑)、写真を選んでプリントし、プロジェクトライフを作りました。

今も私の横で、6ページめの仕上げ中。

 
クリスマスのクラフトっていいですね!

本日は、nijiiroさんのアドベントカレンダーです。

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皆さんこんにちは、nijiiroです。今日のお題は「1-2-3パンチボード」【CP】です。

前回ご紹介しきれなかった基本的な使い方を、今の季節にぴったりなアドベントカレンダーや、ちょっと厚みのあるクリスマスカードを入れる封筒などを作りながらご紹介していきたいと思います。 

唐突ですが、皆さんはパンチボードのジェネレーター(生成プログラム)というものをご存知でしょうか?封筒やボックスの「仕上がりサイズの数値」を入力するだけで、必要な紙の大きさと、パンチボードのガイド位置が示されるという画期的なアイテムです。 

箱用【BoxBuster】と、封筒用【EnvelopeExpert】があって、【wermemorykeepers】のサイトには封筒用のみが用意されています。 BoxBusterの画面では、単位を「センチ」または「インチ」のいづれかにチェックを入れ、「たて・よこ・高さ」の数値を入力します。「Calculate」ボタンをクリックすると計算値が自動で反映します。 

実際に「センチ」にチェクを入れ、「たて48ミリ・よこ48ミリ・高さ48ミリ」として「Calculate」を押すと次の数値が反映します。 ・紙の大きさ 158ミリ ・1回目のパンチ位置 45ミリ ・2回目のパンチ位置 113ミリ
英語で図式がありますが、手順はこうです。

算出されたデータをもとに①②③の動作をします。


引き続き、④⑤⑥の動作をします。


①②③、④⑤⑥、この動作を4回繰り返すとこうなります。


あとは、必要に応じてコーナーラウンダーで角を丸くパンチしたり、コーナースリッターパンチでスリットをいれたりしていきます。

実はこのジェネレーターがあればエンベロープパンチボード【CP】でも箱作りが可能なのですが、その元となる公式を公開してくれていたのが「カードメイキングなう♪」のチロさんです。


掲載の記事はこちらです→

実際に計算式でやってみると、途中で端数がでます。どこでそれらを処理するかによって誤差が出るんですね。自作ジェネレーターを作りたい、僅かな誤差を解消したい、なんていう時にはこちらの公式でやってみると良いかもしれません。
掲載にあたって快く承諾してくださったチロさんに、感謝です!

エンベロープパンチボードや123パンチボードには「参考値」が表示されていますが、あくまでも「決められた数値を活用する事」を前提に書かれています。使いこなすうちに、この枠から飛び出したくなるはずです!そんな時の助っ人としてぜひジェネレーターや公式を利用してみてください! 

それでは、123パンチボードに印刷されている説明書を見ながら、使い方のおさらいをしていきましょう。

初めは封筒です。(訳はだいたいこんな感じという緩さでご覧ください)

 ① カードサイズを選ぶ。 ② 正しいペーパーサイズに切りそろえる。 ③ 左端をパンチガイドの数値に合わせる。 ④ パンチして、スコアラインAに沿ってスコアラインを入れる。 ⑤ 反時計回りに90度回転させる。 ⑥ ENVELOPE SCORE GROOVE にスコアしたラインを揃える。 ⑦ ④~⑥を4つの角で繰り返す。 ⑧ コーナーラウンダーで角を丸くする。 ⑨ 折り線で折って、糊付けする。 


ボードにある、「カードサイズ」とは、封筒の大きさではありません。あくまでも中に入れるカードの大きさです。実際の封筒サイズはカードより一回り大きめの仕上がりになります。ここにないサイズを作りたければ、ジェネレーターを使えば簡単です。

123パンチボードでは、封筒のペーパーサイズが以前と比べてほぼ更新されているのですが、両方お持ちのみなさんはご存知でしたでしょうか?エンベロープパンチユーザーさんにも新しい数値で試してほしくて比較表を作ってみましたので参考にしてみてください。


この違いを教えてくださったのは @eikohara さん。さすが道具マニアにして道具使いの達人です。こちらも掲載するにあたって快諾してくださいました!感謝です!

さて、枠で囲った右上の注意書きですが、「ボックス封筒を作る時は、ENVELOPE SCORE LINE B を使用します」的なことが書いてあります。  


黄色で囲ったスコアラインの溝のことです。 


早速試してみましょう。2個前の写真で囲った「A-2」サイズ、A2のカードが入る封筒です。

ちょうどA4サイズの21センチで作る事が出来るので、簡単に正方形が切り出せます。

①左端を3 5/8に合わせて、A・Bのスコアラインを付けます。


②「ENVELOPE SCORE GROOVE」(エンベロープスコアの溝)は紙で隠れて見えなくなるので、出っ張りに①で付けたスコアラインの内側(A)を合わせます。そしてA・Bのスコアラインを付けます。 


①②をもう一度繰り返して、4か所パンチするとこうなります。


通常の封筒を作る手順に、スコアラインBを加えてスコアするだけと覚えてください。 

折ってみると、スコアラインBは内側についています。 


残りの折り目も全て折り、一度開いて糊付けする位置の目安を付ます。封筒の厚さとほぼ同じボードを使ってみたら、上手くいきました。 


①②③のようにボードを封筒で包み、④で印をつけます。目打ちとか、スタイラスの鋭利なタイプが良いと思います。写真はシャーペンに針を入れたものを使っています。 矢印の2か所が針で付けた印です。2点を結ぶ直線を針で薄くつけておきます。それが白いラインです。 


反対側も同じようにやろうとしたら、ボードの出っ張りに邪魔されてしまいました。


そこで思いついたのが「延長ボード」の部分です。ここでやっても同じ様に上手くいきました。(初めからこっちでやっても良かったみたい・・・)


ピンクのところにテープのりを貼って、糊付けする時も延長ボードを支えにして貼り付けました。


仕上がりはこんな感じ!厚みが1センチなので、郵便も定型料金で送れちゃいます! 


実はこの「角」の仕上がりにちょっと納得がいかず、もう一回試してみました。 今度はパンチでカットせずに、スコアラインだけ先程と同じように付けています。 


角が落とされていませんが、サイズ等は先程と同じです。

違いはここです。パンチなしの方の小さい三角部分だけ切り落とすのですが、

ただ切り取るだけではなく、ちょっと工夫しました。

折り込むとこんな感じです。

比べると、その差が歴然!郵便で出す時などはこちらの方が角が密閉されて安心ですよね!

封筒の厚さを5mmにして作ったものに、カードとタグを入れてみました。1センチでは厚すぎる、なんていう時はBoxBusterで微調整も可能です。パターンペーパーでもいいですよね!誰に送ろうかな?封筒作りの新たな楽しみが増えました!


お次はリボンです。先程のA4の残りの紙で作れる、黄色枠のサイズで実践です。


① リボンのサイズを選ぶ→「S」
② PAPER WIDTH の幅に紙を切る→「1インチ」
③ ②の幅の紙をA,B,Cの長さに切る→「A・8インチ、B・4 1/4インチ、C1/4インチ」


④ Aの左端をパンチガイドAの値に合わせる。
⑤ パンチする。紙を反転して反対側もパンチする。


パンチした時に薄手の紙だと、モケモケが残ってしまいます(涙)。

そんな時はコピー用紙を一枚かませてパンチするとキレイに抜けるんです。


かませたコピー用紙はモケモケしていますが、リボンになる方の紙はキレイに抜けました。

⑥ Aの左端を「BOW GUIDE」に合わせて4つの角をパンチする。


ところが、「BOW GUIDE」に合わせたいのに1インチ幅では長さが足りなくて、ガイドに合わせられないのです。 そんな時は、こうして「BOW GUIDE」ラインまで届く長さの補助紙を置いてあげれば大丈夫。 


反対側なんて、端が全然見えなくなっちゃうので、こちらも補助紙をあててパンチしました。 


Bの紙について⑦⑧をします。
⑦ Bの左端をパンチガイドBの値に合わせる。
⑧ パンチする。紙を反転して反対側もパンチする。 


⑨ Bの両端を中心マーク(一番内側の矢印が1インチの位置)に揃える。
(目分量的な要素ですが・・・)


⑩ パンチする。紙を反転して、反対側をパンチする。
こちらもコピー用紙をかませてパンチしました。


⑪ 接着剤で組み立てる。
最後に輪に指を入れて、中心へ向かってつまむようにするとカーブがひき立ちます。


中心を巻くCのパーツは全面に両面テープを付けて貼るとしっかり留まりますよ。


豪華版もつくりました。使ったのはちょうど1インチだったリトルビーのマスキングテープです。クラフト紙に貼ってます。


お家に眠っている幅広マステの出番ですよ!ぜひ試してみたください。

いよいよ最後はボックスです。(訳はだいたいこんな感じという緩さでご覧ください)

① BOXのサイズを選ぶ。
② 必要な大きさに紙を切り出す。
③ 紙の左端をS・M・L・XLのいずれかのラインに揃える。
④ パンチする。スコアラインA、スコアラインBをひく。
⑤ S・M・L・XLのいずれかの「BOX SCORE LINE C」をひく。
⑥ 反時計回りに紙を90度回転する。③から⑤を繰り返す。
⑦ ③から⑥を繰り返す。
⑧ 紙を反転させて(裏返す)、③のように左端を揃える。
⑨ 4か所にパンチを追加する。
⑩ すべての角にコーナースリッターパンチでスリットを追加する。
⑪ 折り目を折って、箱を組み立てる。
ボードにあるボックスサイズは出来上がりのサイズになります。パンチボードに好みの大きさが無ければ【BoxBuster】が便利です。


説明の内容は全て、S/M/L/XLのスコアラインを使う事が前提になって書かれています。 

説明項目の⑤にある「BOX SCORE LINE C」とは、対角線「DIAGONAL LINE」の事なんですね。(すぐにはわかりませんでした)

ボードの四角で囲ったところが「BOX SCORE LINE C」かつ「DIAGONAL LINE」となります。


点線のところが、対角線(DIAGONAL LINE)です。


白枠で囲った注意書きには、「対角線(斜めの切り込み線)の座標はありません」となっています。 


スタートラインは既存の「S/M/L/XL」が使えるけど、対角線は「S/M/L/XL」に対応できなかったという意味みたいです。
それでは先日作ったアドベントカレンダーで実践です。

①外箱はホワイトクラフト紙と未晒クラフト紙、158ミリ×158ミリ
②内箱は折り紙、150×150
100均の折り紙の消費を考えて採用しました・笑。今回は6個をひとかたまりとして、4つ作ります。


薄い紙を使うと、写真のように「スコアラインのどちらの点線で折るか」「またはその中心で折るか」に注意しないと、仕上がりに誤差が生じます。正方形の箱を引き出しのように使うのでここは気を配って作ります。 


常に折り線を意識して、平行になるよう心がけます。


横を揃えたら、縦も揃えます。 


とにかく折る時にはどこかを目印にして、「平行に、垂直に」を目指しましょう。 


角の作り方です。この紙の大きさは123パンチボードの「DIAGONAL LINE」は当てはまらないので、手作業で折り目を付けます。角を意識して、そこに重心を持っていきながら折り曲げます。


中の方の処理です。左下の角を支えている指は動かさずに、定規をスライドさせながら折り目を付けていきます。 


全ての折り目を付けたら一旦開き、テープのりを四角い印の場所につけます。


裏も同様に。外箱をしっかりと作りたいので、要所にテープのりをしっかりつけました。 


中の「ヒダ」がそれぞれの辺にひとつずつになるよう組み立てます。 


組み立てました。中段の2個、下段の3個をそれぞれ貼り付けます。 


それから、下段と中段を貼り付けます。両面テープの一部分だけ剥がして貼り付けたら、 


隙間から剥離紙を引っ張り出して貼っていくとり、失敗が少ないです。 


外箱です。多少のデコボコ感が否めませんが、許容範囲です! 


内箱に貼る数字はダイで抜いた後、ザイロンでシールにしておきます。これでもかっ!ていうくらいギュウギュウに詰めてます・笑。 


使った数字のダイはLawn Fawnの「Finley's 123s」。アドベントカレンダーにとってもマッチしました。 


折り紙で作った内箱の底の部分に貼っています。 


並べても、重ねても、どちらでも楽しめますよ!


実は折り紙だけでも、外箱と内箱ができるんです。


同じ大きさなのですが、完全な正方形にならないので(何故かは不明・汗)、向きを変えるとちゃんと組み合わさります。 ①同じ大きさの内箱。左側は蓋を折り込んで外箱として使う。 ②向きを変えました。 ③すーっと入ります。 ④引き出しボックスになりました。 


内箱になる方は、コーナースリッターパンチでスリットを入れるのですが、隙間への入れ方が悪いと引っかかります。下の写真のように、紙を黄色の点線の段差にぴったりと当てたまま、左へスライドさせると、引っかかりがなくスムーズです。


折り紙は薄いので、2枚重ねにしてパンチするとキレイにぬけますよ。

そして、、、どうしても使いたかったこのダイでも作ってしまいました。


引き出しの取っ手をくり抜いたら、更にそれらしくなったでしょ? 


正方形が1個、正方形2個分の長方形、正方形3個分の長方形を作りました。 


もちろん、123パンチボードを使ってます。サイズなどはこちらを参考にしてください。 


幅があるだけで、正方形の箱の作り方と変わりません。


箱の側面を頑丈にしたいので、内側の「ヒダ」を側面に2枚ずつ貼っています。 


こんな感じです。 


内箱がすこしだけ飛び出すサイズにしてみました。 


これは内箱の内側です。正面は負担がかかるので「ヒダ」を2枚にし、反対側も2枚にして貼っておきます。 


定規でしっかり折り目をつけ、テープのりがしっかりつくようにしごいておきました。 

取手(指を差し込むところ)部分をパンチします。2枚重ねした方をパンチするので、シリコンマットを巻いて滑り止めにし、力を込めて一気にパンチ!なんとか一回で抜けました。 


実は初め、EKサクセスのサークルパンチ1/2インチ【CP】で抜いたんです。こっちは切れ味が良くて素手で抜けたのですが、「小さくて指が引っかからない!」ということで急きょThumb Notch Punch【CP】で抜き直したのでした。 


子供の指なら最初のパンチでも大丈夫だった事に、あとから気がつきました~。 これ、仕掛けがあるのですが、わかりますか? 


「7」の反対側にも取っ手が? 


実は、裏面は「19」になっているのでした! 


箱も12個だけ。6日ごとに順にひっくり返すと、常に直近の12日間の表示になるんです。エコなんだか、手抜きなんだか。


外箱は、1個分、2個分、3個分とそれぞれ単体のままにしてあるので、お好みで配置換えが可能なんです。残りの日数が6の倍数から始めれば、今からでも充分間に合いますよ!!

6インチのパターンペーパーを使えば、ATCが入るサイズの玉紐付きミニボックスもこんなにキュートに。 


被せ箱も出来ちゃます。 


これも使いましたよ。単価が高いアセテート【CP】。 


枠で囲った3種類を作りました。 


アセテートはパンチで抜こうとするととても硬いので、カーブのパンチや、角丸パンチ、増してやコーナースリッターパンチで抜くことはお勧めしません、ハサミで切るのが無難です。(といいつつ、本当は全部パンチで抜きました~メーカー非推奨です・汗) 


ヒョウ柄のアセテートペーパー Acetate Paper Pad【CP】なんて、いつ使うんだ!と思っていたのに、箱にしたら可愛すぎる!!金と銀で作っちゃいました。 封筒型ボックスも。これは両面テープを使うよりも、 


直接アイレットなんかで固定したほうが断然可愛いです。 


実はまさかのスコアラインミス!(あー、単価が高いのに~)。でもアラ隠しでお手紙ボックスに変身させたのでした~。
いま、私のボードはこんなです・笑。マスキングテープのメモがだんだん増えていく予定です!


長い長い記事を根気よく読んで頂いて本当に有難うございました。この記事は、読んでくださる皆さんのために本当に時間をかけて書きました。 自分の為なら、ここまでしなかったでしょう。自分にもお疲れ様と言いたいです。笑!! 

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本当にお疲れ様でした。永久保存版の力作記事です!

8月半ばからクロップパーティーのDTメンバーとしてご活躍くださったnijiiroさんのお仕事は、本日の記事のご提出で終了いたしました。

道具類の説明や立体作品など、複雑で用意するのに気が遠くなるような商品を多くご担当いただきました。手を抜かず、ご自分の納得がいくまでじっくりと取り組んでくださいましたことに感謝いたします。

また機会がありましたらご一緒させていただきたいと願っています。4か月間、ありがとうございました。



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