Tuesday, February 5, 2019

ホーランド・アメリカライン、ユーロダムで行くメキシカンリビエラクルーズ、Day 1 (サンディエゴ)

2018年12月9日、毎年サンディエゴ湾で行われる電光で飾ったボートやヨットのクリスマスパレードを見に行った日のこと。

パレードのルートになっている埠頭に、ホーランドアメリカラインのクルーズ船、ユーロダムが停泊していました。けっして珍しい光景ではありません。

ハイウェイからもコロナドブリッジからもたびたび目にしていた大きな客船ですが、この日はなぜか心がときめきます。


ベンチに腰を下ろしてパレードが始まるのを待っている間、ユーロダムは情緒ある汽笛を鳴らして出港します。


この時から私はクルーズ旅行に出かけるという考えに取り憑かれます。どんなクルーズがあるか検索したりクルーズブログを読み漁ったりして、お夕食を作るのを忘れたり、知らぬ間に朝になっていたり…

しかし私の夫はクルーズ旅行にはまったく興味がありません。海軍にいた夫にとっては、海上も船内も元職場みたいなもの。「わざわざお金を払って船の中に何日も閉じ込められたいやつの気が知れない」などと言うのです。

でもそれはもう何年も前からのことで、彼と結婚している以上クルーズ旅行は私の人生にはあり得ないものだという認識を持って諦めていました。船の旅は私にとって、「もしも宝くじが当たったらこんな家を建てて…」というのと同等の、妄想の域を超えないものだったのです。

妄想が始まってちょうど2週間後のこと。

夏に行こうと買っておいたグルーポンの有効期限の最後の日だったので、2時間クルーズに参加するために再びサンディエゴ湾へ。クリスマスの2日前の日曜日のことでした。


  
乗船して出発を待っている間、ふと並びの船を眺めると、ふたつ向こうにまたまたユーロダムが泊まっているではないですか!


出航しても、私は後ろばっかり撮っています。右端に映るユーロダム、あれに乗りたい!!!


居ても立ってもいられないくらいあの船に乗ってみたくなり、リサーチ活動はさらに加速します。ああ〜、ああ〜、と身悶えしながら夢見る私に、夫、「自分が働いて得たお金で自分が欲しいものを買うのに、クリスマスとかサンタとかの口実は要らないよ。クルーズに行きたかったら予約したらいい」って、え?私の問題はそこじゃなくて、行きたがらないあなただけが障害だったんですけど???

気が変わらないうちに!と、その5分後には予約しちゃっていました(笑)。クリスマスの深夜のことでした。

そして、はじめてのクルーズ旅行の実現です!


広範囲の地図で見ると、今回の旅のルートはこんな感じ。赤の大きなジオタグのあるところがサンディエゴで、緑のジオタグ3つが寄港地です。


日程はこんな感じ。


1/27 サンディエゴ出発
1/28 終日航海
1/29 カボ・サン・ルーカス
1/30 マサトラン
1/31 プエルト・バヤルタ
2/1   終日航海
2/2   終日航海
2/3   サンディエゴ到着 

7泊8日の船旅、いざ!

いつもの散歩コースにあるピアからの出発なのでなんだか不思議な感覚ではありますが、外国旅行になるので乗船手続きにはパスポートが必要です。


この建物の中が空港の保安検査場みたいになっていて、手荷物検査やセキュリティチェックがあります。


建物と船は部分的に繋がっていて、スムーズに乗船できます。このクラシックな色!まだ信じられません(笑)。


私たちの客室は、身の丈に合わないベランダ付き、建物でいうと11階建ての5階にありました。バケーションモードに切り替わった夫は変なダンスをしています(笑)。窓の向こうに見える41と入った軍艦は、USSミッドウェイ博物館。


手前に見えるのはコロナド島、その向こうにはロマ岬。いつものサンディエゴ湾らしい景色も、クルーズ船から見るとなんだか新鮮です。


サンディエゴ湾はこんな形をしているので、ユーロダムが停泊する埠頭から眺めると塞がれているように見えるのです。


お部屋を確認したらプールデッキに出たくなるよね!オランダ、アメリカ大陸、オランダ領東インド諸島(現在のインドネシア)を行き来する海運会社が母体となって生まれたクルーズ会社なので、アメリカ国旗ではなくオランダ国旗が掲げられています。


船内も、レンブラントやフェルメールなどのオランダ人画家のレプリカ絵画やオランダ王室のポートレートなどが飾られていました。

旅ブログやレビューを読むと、多くの経験者さんが「乗船手続きが行列になる前に、早めに到着するとよい」、「1日めから料金が発生しているのだから、その日のランチもクルーズ船で食べないと」と勧めるので、お腹を空かせて乗船。

ビュッフェ式のレストランにて、夫の最初のお食事はビーフ&ポテト。


クルーズ中はいつも制限している炭水化物の摂取量を気にしない、と決めた私は、さっそく白米(笑)。カリフォルニアロール。


ミッションヒルズが見えます。


夕方の避難訓練の時間まで、メインステージでクルーズディレクターのあいさつや説明を聞いたり…


船内をぐるぐると見学したあと、ふたたびプールデッキへ。


プールサイドにあるオーダーしてから焼いてくれるピザ屋さんに反応した夫、「いくらかな?」。この時彼はまだよく理解していませんでしたが、クルーズ旅行の醍醐味のひとつは、一部のレストランやアルコール飲料などを除いて食事代は料金に含まれていることなのです。

だったら食べるよね(笑)!



ローストビーフにピザにと欲張った結果、せっかくのディナータイムにお腹が空かず、クルーズ1日めの夜は食事を抜いたというオチ付きなのでした(笑)。 

あっという間に夕暮れ時。テンションが上がってくる夫(笑)。


部屋に戻ってベッドでごろごろしているうちに、「あれ?景色が動いている?」。静かに出航していました。サンディエゴの街の灯りが遠のいていきます。


ちなみにこのオレンジ色のボート、私はてっきり緊急時の救命ボート(タイタニックくらいしか知識がなかったので・笑)だと思い込んでいたのですが、違うんですね。テンダーボート(連絡船)と言って、今回の旅では最初の寄港地カボ・サン・ルーカスにて私も乗船しています。

5時半ごろに出発した船は、7時にはすでに国境を超えていました。


 

次回に続きます!また見てね。

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