要らないと思って無理やり掻き出してぐちゃぐちゃにした紙のゴミが実は大事なパーツだった、とか、逆に丁寧にすくい出してとっておいたのに結局出番がなかった、なんてことを防ぎたいので、手順書にざっと目を通してから作業いただきたい、と同封したお手紙に書いています。
でも、キットのデザインと手順が完成するまでの試作段階、私自身も何度もうっかりして無駄を出してしまっていたので、これは写真で見てプロセスを把握していただくのが早いかな?と思ってブログへの掲載を早めることにしました。
ではいきます。
ふたつ折りになっているブラックとクラフトのカードの表紙のみを、それぞれダイカットします。
この時のしろくまさんの位置が最終的な表紙デザインになるので、スタンプやステッカーなどで仕上げる場合はスペースを考慮して配置します。
ずれが心配であれば、マスキングテープで固定してからマシンにかけます。
ブラックのカードも同様にダイカット。
ふたつ折りのカードを必ず開いてマシンに入れます(閉じたままだと裏と表両方にカットが入ってしまいます。
こうなります。
ダイの裏に残るパーツを痛めないようにていねいに離します。
キットのカード2枚の完成に必要なのは、目、鼻、そして細いアウトラインのパーツです。
ダイの裏には小さな穴があります。ここをクイックスティックや目打ちなどで突いて出します。
穴は3カ所あります。口の脇と…
マフラーのところと…
耳のあたりです。
しっかり埋め込まれているので、これだけでは外れないと思います。しかしここで指で引っ張ってしまうと、千切れたり、形が歪んだりしてしまいます。紙って意外と伸びるんですよね。
穴を突いてパーツが浮いたところにクイックスティックの先を差し込み…
すくい上げるようにゆっくりぐるりと一周させるとうまくいきます。
取り出せました!
ちなみにマシンのダイヤルはずっとこの位置でした。
ペーパーはけっして厚い方ではありませんが、このような小さなパーツや平行線の多いデザインのダイだと、強めの設定が必要なことが多いです。
この時点で、目や鼻が行方不明になっている可能性が高いと思います。私も黒目をひとつなくしています(苦笑)。
でも大丈夫。目と鼻のパーツのダイが本体とは別にもうひとセット入っていますので、一からやり直しなんていう無駄は不必要です。
マフラーなど、キットでは使わないパーツを再利用していただければと思います。
くまさんのボディは、私はもったいないので別のカードに使いましたが、こちらもキットの2枚には使用しません。
しろくまさんなので、ボディは白のカードストックで。
頭と体の部分しか使いませんので、別のカードに使うというのでなければ他は引っ張って出しちゃってもOKです。
赤のカードストックでマフラーをダイカットします。こちらも独立したダイが入っています。
ブラックとクラフトの1枚もののカードストックが入っています。ふたつ折りのカード本体よりひとまわり小さめのカットになっています。
これの片面にテープのり、シワにならないスティックのり、または両面テープなどをつけます。
私はこれ!コクヨのドットライナーロング【CP】!幅も広いし、とにかく長〜いので、ガシガシ使える!
もしもこれを持っていなかったら、こんなカードキットは思いつかなかったと思います(笑)。
クラフトシート【CP】の上で作業したほうが断然スムーズに行きました。テープのりがついた面に触れてもペリッとはがせます。
私はクラフトルームの模様替え中に紛失してしまい、去年のクリスマスカード作りはこれなしでやってしまったんです。買おう、買おう、と思いつつ、たまたま品切れだったり、クーポンを持っていなかったりとケチっていたのです。
でも、なしで済ませたせいでかなり時間とインクの無駄をしたと思います。ノンスティックの面でやればさっさと終わる作業もそうでない面で四苦八苦してもたついたと思うし、後片付けも面倒だし、なによりインク!
インクブレンディングツールでの着色をいらない紙の上でやる、というのはよくないです。どんどんインクが染み込んで、カード本体より下に敷いたコピー用紙の方が高くついてしまったかもしれません(汗)。
クラフトシートは防水なので、インクを弾きます。弾かれて表面に残ったインクはブレンディングツールで螺旋を描いている間にまた拾われます。
比較したわけではありませんが、吸収のよい紙の上で作業するよりもパッドにポンポンとインキングする回数も少なくて済むのではないかと思います。
私はやどりぎのカードを12枚一気に作り、つくづくクラフトシートをさっさと買い直せば良かったと思っています。でも、なくし物って買い直したとたんに出てきたりするから、なかなか諦めがつかないんですよね(笑)。
今回、諦めて正解でした(笑)。
さて、しろくまさんの続きです。1枚もののカードストックの片面を満遍なくテープのりなどで埋めます。
ちょっとくらいの隙間はあとで直せるのでOKです。
こんな感じ。
これを、それぞれふたつ折りカードの表紙の裏に貼り付けます。
この時、ノンスティックの表面で作業していると、こういうことができます。
ふたつ折りのカードを開き、しろくまさんの窓が開いている表紙の裏が上になるようにクラフトシートの上に置きます。
テープのりを引いた面が下になるように表紙の裏にかぶせて接着します。ノンスティックなので、上から押さえてもペリッとはがせるのが便利です。
クラフトシートがなければ、裏を見ながら空中で作業されるといいと思います。机の上でこれをやると、くっついて取るのが大変になる可能性があります。間違っても紙の裏ではしないように(笑)。
ひとまわり小さくカットしてあるので、こんな感じになります。
表には、ペタペタ面のしろくまさんのシルエット。
ここまでのプロセスで出来上がっている必要なパーツです。右と左、それぞれがセットになります。
ここからは貼り付け作業の開始です。
最初に、細いアウトラインのパーツをカード本体に貼り付けます。
キレイに仕上げるコツは、とにかく隙間を作らず、外側へ、外側へ、と寄せること。
クイックスティックの先はデュアルティップになっていて、引き抜いて逆側を指すとヘラになります。
これでやさしく外側へ押し付けるような感じで固定していきます。
この時点で、目や鼻、マフラーが来る場所ののりが足りないようであれば、付け足します。
ここからは楽しい作業です!パズルと一緒です。
面白いくらいにピタッ、ピタッとパーツがはまります。
マフラーがきちんと埋め込まれていくその過程は、感動するくらいです(笑)。
目と鼻はとても小さいので、クイックスティックのペタペタを使うといいと思います。
押し付けるとカードのテープのりよりもペタペタが勝ってしまってなかなか離れてくれないので、軽〜く拾います。
目が入ると、一気に表情が愛らしくなります。
ドットライナーはのりがドット状につくので、たまたま目の中にのりがない、という可能性もあります。
そんな時は、ペン型ののり【CP】が便利です。
先がボール状なので…
狙ったところにポチンとのりをつけられます。
カード本体はこれで出来上がり。センチメントを入れない多目的カードとしてお使いになってもいいですし、用途に合わせてお手持ちのスタンプでお礼や誕生日のフレーズを入れたカードに仕上げてもいいと思います。
黒のカードストックには、白のインクを使っています。
ユニコーンシリーズの不透明さはピカイチです。私が使ったのは、ホワイト【CP】。
メッセージを書くインサート(中紙)の付け方です。
カードの内側(私はいつも表紙側)に、1本テープのりを短めに引きます。
折り目同士を合わせ、畳んだままのインサートをのりの付いていない側に置いて…
パタンと倒します。
できあがりです!
昨日、キットの追加をご希望のお客様がいらっしゃるとふーこ店長から連絡がありました。ありがとうございます!うれしいです!
ただいまメーカーに在庫数を確認中です。再販が決まりましたらお知らせいたします。
日本は日曜日の早朝なので、ブログの更新がクロップパーティー便の早さに負けたということはないと思います(笑)。
クラフトの予定のみなさんも、お出かけの予定のみなさんも、おうちでゆっくりの予定のみなさんも、どうぞ楽しい日曜日をお過ごしください。
こちらは土曜日の午後です。
なんと、火曜日の夜にアナハイムから戻って以来、一度も家の外へ出ていません!
冷蔵庫も空っぽで間に合わせの物しか食べていないし、帰宅以来夫のこともほったらかしなので、今日はこれから久々のお休みにしたいと思います。
来週は提出日やフォローアップなどが多く、ブログも不定期更新になると思いますが、ケリー祭り開催のお約束だけはいたします。
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ぜひ見てね。
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では今日もよろしくね!
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