MB in SD: ザッターのコンパクト製本マシン、バインド・イット・オールでノート作り

大変長らくお待たせいたしました！ザッターのコンパクト製本マシン、バインドイットオール【CP】が再入荷いたしました！

私のミニブック作りに欠かせない道具です。

各色各サイズのワイヤーも入荷。

明日の発売に合わせ、ゲストブロガーのRunajiさんにマシンのアクセサリーをご紹介いただきます。

＋＋＋＋＋＋＋＋

こんにちは。Runajiです。今日はザッターのバインドイットオールを使った作品づくりで、あると便利！なツール、スペースバー【CP】と、日常使いのノートをさらに使いやすくするプチアイディアの紹介をしたいと思います。

まずはスペースバーのご紹介です。

大きな径のワイヤーを使うときにはそこまで必要ではありませんが、ミニサイズのメモ帳など小さい作品を作るときにはとても重宝するアイテムになります。

作品が小さなサイズになってくるとどうしてもザッターでワイヤーを通す穴をあけた時に穴の位置が邪魔で、思ったように表紙をデコレーションしづらいこともしばしば。そんなお悩みを解決してくれる心強い味方になります。

単品で見るととても地味な金属の棒ですが、かゆいところに手が届く…そんなお仕事をしてくれるアイテムです。

今回8cm×11cmの手のひらに乗るくらいのミニサイズのメモ帳を使ってスペースバーについてご説明したいと思います。

表紙はリバースコンフェッティのハートカバーのバックグラウンドダイで抜いたペーパーをステンシルにして、エイヴリーエルのエクストラオーディナリー【CP】のイッカクをメインにあしらいました。

通常通り穴をあけたもの(上)とスペースバーを使用して穴をあけたもの(下)を比較すると…

スペースバーを使用すると、通常5mmくらいある穴までの距離が約半分の長さになります。たった2.5mm変わったくらいで…と思うかもしれませんが、意外とこの2.5mmがレイアウト上で大きな役割を果たしてくれます。

このミニノートの場合、スペースバーを使用することでセンチメントの左横にも余白が十分に取れるので、すっきりした雰囲気に仕上がりました。

1/2インチのワイヤーでバインドすると…

また、ここは好みの問題になると思いますが、ノートを開いたときにページとページの間の隙間の長さに違いが出てきます(ノートの使用感に違いはありません)。

スペースバーを使うことでメモを取るスペースが増えることもメリットのひとつだと思います。

メーカーの説明によると1/2インチと3/8インチのワイヤーを使うときはスペースバーを使用してください、とのことですが、私個人の体感として1/2インチのワイヤーに関してはスペースバーがあってもなくてもページの開閉などの使用感に関しては問題ありませんでした。

ただ、一番小さいサイズの3/8インチワイヤーを使用する際には、スペースバーは必須アイテムとなります。

スペースバーなしで作品を綴じてしまうとワイヤーの幅が狭いので、ページとページが重なってしまい、開閉自体ができなくなります。

大は小を兼ねるというように、大きめワイヤーを持っていれば何でも綴じることは可能です。でも小さい作品や、卓上カレンダーなどの厚みの薄いものを作るときに小さいサイズのワイヤーを使うと、よりすっきりとスタイリッシュに見えます。

スペースバーの使い方はとっても簡単です。要はスペースバーでペーパーを差し込むパンチングチャンネルの高さを底上げするだけです。

スペースバーの丸くなっているつまみの部分を持って、パンチングチャンネルに差し込みます。幅がギリギリサイズになっているので、最初は変にはまってしまって抜けなくなったらどうしよう…と不安になりましたが、問題ありませんでした。ググッといっちゃって大丈夫です。

ある程度の深さまで差し込んだら、とどめ(笑)に薄くて硬いものでグッと奥まで押し込みます。説明書ではザッターに付属しているワイヤーサイズのゲージテンプレートを使っていましたが、定規なんかでもOKです。

奥までスペースバーを押し込んだら、念のためハンドルをゆっくり押して穴をあけるための刃がスペースバーに引っかからないことを確認してください。

どこかに刃が当たってハンドルを最後まで押せないときはスペースバーが奥まで降りていないので、再度奥までスペースバーを押し込んでみてください。

これで準備は完了！あとは基本どおりに製本の手順を進めていくだけです。

スペースバーをはずす時は、丸くなっているつまみの部分を上に持ち上げるだけで外れます。

スペースバーを使うことでワイヤーを通す穴の影響を最小限に抑えることができるので、ママエレファントのギフトバッグのアクセサリーシリーズのネコちゃんダイ【CP】を使ってミニネコノートを作ってみました。

やんちゃな長男・おっとり次男・甘えんぼ末っ子長女♪の子ネコ3兄妹！

ページ開いてもネコの形で可愛い！！

同じシリーズのクマちゃん【CP】でも…

クマじゃないヤツも若干いますが…(笑)

ウサギのダイ【CP】も欲しくなっちゃいます！

ノートだけではなく4インチサイズのミニミニアルバムなんかも、スペースバーのおかげでデコレーション可能域が増えてレイアウトも悩みにくくなりました。

このくらい小さいサイズだと持ち運びにも便利なので、子供の成長記録をじぃじばぁばに贈るもよし！愛犬・愛猫のペット自慢用に使うもよし！なかなかいい感じのサイズです。

春先に関西に行ったので、そのときの写真をクロップしてみました。表紙にはコンコード＆ナインスのトライアングル・ターンアバウト【CP】を使っています。

ミニミニアルバムでも十分な容量詰め込むことができました！

写真はましかくプリントに4枚写真が入るようにアプリでレイアウトして現像したものを使っています。1枚で4枚分の写真を現像できるのでリーズナブル(笑)！！

もちろんミニサイズじゃなくてもスペースバーを使うのもアリです！6インチ×8インチのおおよそA5サイズのノートもスペースバーですっきり。

このノートは手芸屋さんで見つけたお気に入りのはぎれを使った布表紙のノートです(もはやペーパークラフトでなくなっていますが…汗)。

ザッターは分厚いものも穴あけ可能なので、厚紙にお好みの布を貼り付けて表紙にしても大丈夫です。穴の部分は乾くと透明になるボンドを軽くつけることで、ほつれを防止しています。

地味だけど意外と大活躍してくれるスペースバーの魅力は伝わったでしょうか？

次はザッターを使ったノートのプチ応用編をお伝えしたいなと思います。

私はいつも自作のノートや手帳を用途に合わせて持ち運んでいますが、かばんの中で表紙が折れ曲がってしまい、中のページがぐちゃぐちゃになることも…

そこで表紙がマグネットでパタンとくっつく手帳風のノートを作ってみました。

材料は100円均一などでも売っている薄いコイン型の超強力マグネットを買い足すだけ。本当はシート型のもっと薄いものを使いたかったのですが、シートタイプは磁力が弱すぎたのでコイン型の強力磁石を使いました。

ホームセンターなどで売っているだいぶお高めな強力マグネットシート使ってもいいと思いますが、100均マグネットでも問題なし！という訳でこちらでご紹介を進めていきます。

通常ノートと違うのは主にうら表紙の作り方になります。インナーページはA4コピー用紙を4分割したA6サイズ(10.5cm×14.8cm)にしたので、表紙用の厚紙を写真のようにカットします。

カットした厚紙を表紙用のペーパーに貼り付けます。

このときマグネットをつける(おもて表紙にかぶる所)部分になる一番右の厚紙3枚のうち2枚はマグネットをはめ込めるように穴をあけておきます。厚みをつけることで耐久性を上げる効果とマグネットの厚みを浮き立たせないようにする効果との2つの役割を持たせています。

のりしろ部分を折り込んで…

別紙を上から貼り付けるとうら表紙は出来上がり。

おもて表紙は基本のノートの作り方とほぼ同じで、表紙の裏になる別紙を貼り付ける前にマグネットを仕込むだけです。

S極とN極の向きだけは注意してください！間違った向きにつけるとぱーんと反発する反抗期の少年のようなノートになってしまい…泣けます！(最初向きを間違えたので左側に糊のあとやいろいろ書き込みがありますが見ないふりをしてください…汗)