昨日の私のブログ記事をお読みになり、「多少の不便はあっても予約制はぜひ続けて欲しい」といううれしいメッセージがふーこ店長宛てに何件か届いたそうです。
サービス内容やそれに伴うシステムの変更は、いつも試行錯誤です。これまで幾度となく壁にぶち当たってきました。このたびのようにお客様を巻き込んでしまう場合もあります。
我々のよりよいお店作りのための冒険に寛大なご理解を示し、あたたかく見守ってくださるみなさまには、日頃から心より感謝申し上げております。
CPガールズのみなさん、本当にありがとうございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
さて、今日はインク祭りの前夜祭(?)です。
今週発売のローンフォーンのインクパッド。その真相を明らかにするのは、今年のCHAの目的のひとつでもありました。
ブースのディスプレイを見てテンションマックス!
まず、パッケージデザインにやられてしまいました。道具のパケ買いってどうよ、って自分でも思うんだけれど、常にテーブルの上にいくつか出ていて目に入るものだから、可愛いに越したことはない!
実はイエローアウルワークショップのインクも、その優秀さに気付く前にパッケージのイラストにやられていました(笑)。
そして、お気づきでしょうか?それぞれのケースの左上についているハートが実際のインクの見本なんだけれど、 ふたの色とほぼ同じになっています。
ダイインクのパッドはピグメントのそれと違い、インクの色の基準にはなりません。透明のボトルに入っていたとしても、その色とペーパーの繊維に染み込んでからの色とではだいぶ差があるはずです。
ふたの色に限りなく近いので、カードを作るときの配色や、購入の際の参考になるのではないかと思います。
とは言え、ペーパーの表面に「乗る」だけのピグメントインクと違い、ペーパーの繊維に「しみ込む」ダイインクの発色は、その媒体となるペーパーの質に大いに左右されます。
カード作成用の白いカードストックを使った時の発色は、明るく軽やかで、クリーミーな印象です。
ローンフォーンのミニワークショップでは、フェイクタン(オレンジ)とフレッシュリーカットグラス(グリーン)を使いました。
サボテンのカードが出来ました。
全色届いたので、いつも使っているペーパーにさっそく試し押し!
「ローンフォーンの新しいインクは、従来のダイインクよりも滲みが少ない」というレビューを見ていたので、それを確認すべく、ソリッド(ベタ面)に細いラインが彫られたデザインのスタンプを使いました。
では最初に、ローンフォーンのミニワークショップでも使ったフレッシュリーカットグラス。
とても明るいグリーンです。
性質は、シャドウインクによく似ています。左は押して数時間後。右は、押して数秒後。
はじめはインクの濃淡が均一ではなく、白っぽく残る部分すらあります。それが、時間の経過とともに緩和されるのです。
ダイインクは染料ベース。それこそ、時間をかけて布地が「染まって」いくところをイメージされるとその謎が解けるかと思います。
濃く、ダイレクトな感じだった色味も、だんだんとふんわり優しい印象に変わっていきます。左のほうが、よりローンフォーンカラーに近いグリーンですよね。
滲みが少ない、というのは、それまで使っていたインクの種類やメーカーによって感じ方も人それぞれだと思います。
過去2年ほどシャドウインクばかり使っていた私からすると、変わらないかな?というか、同じかも?という感想です。
複雑に交差した細かいペーパーの繊維に染料がしみ込むのですから、直線が完全な直線でなくなるのは当然のこと。
でも、カード作り用のスタンプをカード作り用のカードストックに使用する分には、シャドウインクもローンフォーンのインクも、滲みは気にならない程度だと私は思います。
繊維の粗いペーパーだと滲みが気になり、光沢紙などだと吸収率が低く、濃淡のムラが緩和されにくくなると思います。
フェイクタン。
名前が面白いですね。ウソの日焼けっていう意味です。皮膚ガンへの恐れから、紫外線を浴びずに日焼け効果が得られるようなクリームやスプレーがたくさん売られています。
それらを使ったウソの日焼けはオレンジっぽいので、ありがちな表現ではなく、こんな揶揄の入ったネーミングにしたのでしょう。
ダジャレなどの言葉遊びの多いローンフォーンらしいひねりです。
ちなみに、フレッシュリーカットグラスは、刈りたての芝生と言う意味です。
ワイルドローズ。
サンフラワー(ひまわり)。
マーメイド。
ピッポ(カバ)。
ウォルナット(くるみ)。
クランベリー。
ちなみに、ローンフォーンの色には「シャドウインクだとこれが近いかな?」という色がそれぞれにあるんですが(フェイクタンとオレンジソーダ、などなど)、このクランベリーだけは該当がありませんでした。
ディープシー(深海)。
ブラックリコリス。
夫がこれを使って細い文字のセンチメントスタンプを押した時、「すごいこれ、はっきりしてる!」と言いました。
それじゃあ実験しなくっちゃ!と張り切って、シャドウインクのブラックボード、ヒーローヒューズのブラックダイインク、イエローアウルワークショップのブラック、メメントのタキシードブラックなどなどを並べて押してみました。
しかし、スキャンして比較するほどの差は生じない、と言うのが私の結論です。
でも夫は「これの方がくっきりしている」と言い張り、お気に入りのブラックインクがこれに変わったとのことでした。
夫の意見に賛成できるのは、クリアスタンプへの沈着率の低さです。
シャドウインクは色によっては一発で沈着して透明でなくなりますが、ローンフォーンのダイインクはブラックリコリスやディープシーなどの濃い色を繰り返し使っても水でさっと綺麗になります。
長く使っていけばだんだんと色も移ってくると思いますが、クリアスタンプをなるべく透明に保ちたい、という方には、ローンフォーンのインクは良い性質ではないかと思います。
エイヴリーエルのピグメントインクの新色リリースとローンフォーンのダイインクの新発売がほぼ重なり、インスタグラムの「#クロップパーティー」タグではインク座談会が繰り広げられているようです!
私も来週か再来週あたり記事にしようと思うんですが、ブログに書くにあたり、ダイ派?ピグメント派?などなど、アンケートを取ろうかと思っています。
何年ぶりでしょう、アンケート!
久しぶりすぎて設定の仕方をすっかり忘れちゃったので、ちょっと調べてからにいたします(苦笑)。
インクといえば、色見本。みなさんはどのようにしていらっしゃるでしょうか?
今回インクパッドが一気に増え、新しく作ったり、作り足したりと、インクスワッチについてのインスタグラム投稿も目立っています。
私はペーパーを細長くカットしてリングでとめる方法をとっています。
実はこれを作ったのは夫なんです。
同じインクでも、線の細いスタンプと凸面の広いソリッドスタンプでは、仕上がりの印象が全然違います。
それに気づいた夫が、このスタンプを見て、インクの見本帳を作ろうと言い出したのです。
パターンも文字も含み、点、線、面などさまざまなデザインが並んでいるので、ひと押しでサンプル作りが済んでしまいます。
ペーパーを細長くカットしたのは、リングにつないだまま扇状に広げることができるからです。
作ったのは去年の今頃ですが、それ以来ずーっとそばにあり、日々使っています。イケアのカートにマグネットを付け、リング部分にくっつけるようにしています。
ダウバーも同じようにしています。こちらは、ラインとドット。
こちらはダウバーを入れているカゴに一緒に置いています。
いろんな方法があって、使いやすさは人それぞれだと思うので、これが正解、というのはないと思います。
ただひとつ気をつけたいのは、使用するペーパーです。普段カード作りに使っているペーパーか同じような発色をするものでないと、色の参考にはなりません。
特にシャドウインクやローンフォーンのインクは時間の経過とともにふんわりとパステル調になっていくので、それを見越した配色を考えなければなりません。
作った瞬間のカードがどぎつく見えても、あとで柔らかくなる保障がある、今はくっきりと映えているけれど、しばらくしたらぼんやりと背景に埋もれてしまうかもしれない、などなど、スワッチを見ることで予想がつきます。
そこまで厳密な見本はいらない、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、所有しているすべてのインクを同じスタンプで押すという作業には、間にインクを拭き取るという手間が入り、大変な時間とエネルギーを要します。
ですので、「しまった!」とならないうちに言及しておこうと思いました。
最後に、iPhoneで撮って補正一切なしの色見本を載せておきます。
スキャンでピカッと明るくなった高画質の画像をフォトショップを用いて実物の色に近づけてあるので、色自体は正確でも雰囲気が違っているかもしれません。
これは普通の写真。みなさんがスマートフォンで撮られてインスタグラムにアップされているのと同じような環境のリアル写真です。
きれいでしょ?すごくいいインクです!
明日はまた智美さんがゲストブロガーをしてくださいます。楽しみです!
インクの見本帳、ブログで拝見していた時から
ReplyDeleteいいなぁ~と思っていたら
クロップパーティーさんのGWセールで40%offになっていたので
早速、真似っこして作ってみました。
まりこさんの言う通り、結構時間かかりますが
あると便利ですね~!
素敵なアイディアありがとうございます。