ビッグニュース!ついに待望の改良版ダイカットマシンの発売日が決定いたしました!
今週金曜日(10月3日)、クロップパーティーより発売です!
ダイカットマシンの輸入の必要性を強く感じたのは、昨年の夏のCHAでした。
以前はダイカットといえばちょっと特殊で本格的な趣味と言う感じで、スタンプを使ったカード作りやアルバム作りを楽しむ人たちがみな取り入れているものというわけではありませんでした。
ところがCHAの会場を歩いていると、ダイとスタンプを組み合わせたワークショップがたくさん。
中にはスタンプとダイのセット商品を揃えているブランドもあり、「スタンプは欲しいけどダイカットはしない、という人にはもったいないなあ」などと思いながら眺めたものです。
と同時に、「ダイカットマシンがあったら作風も広がるし、ハサミでのカットが苦手な方ももっと気軽にカード作りが出来るかも?」とも感じるようになりました。
それから、あれよあれよと言う間にダイカットはペーパークラフトのメインストリームに。
各スタンプメーカーがスタンプとともにコーディネーティングダイをリリースするようになり、テンプレートなどの単独で使うタイプのものも合わせると、発表されるダイの新作の数がダイのそれを上回るというのも当たり前になって来ました。
そして、「ダイはここまでクラフターの必需品になったか」と思ったのが、前回のエイミー、リジー、マギーのニューコレクションの発表時。
ペーパーコレクションにスタンプが含まれることも少ないけれど、ついにダイのセットとエンボシングフォルダーまで!ちょっとした衝撃だったのでした。
ダイカットマシンを輸入してクロップパーティーから発売するにあたり、私には妥協できない点が3項目ありました。
ひとつは、「折り畳んで収納できること」。
ローカルショップや見本市でのデモやワークショップで何台ものマシンに触れましたが、デカいマシンはとにかくデカい!
見た目女子プロレスラーなのに腕力のない私には片腕では持ち上がらないような、まるでミシンのように重くて大きいものもありました。
しかし小さくて軽ければ良いかと言うと、そうではありません。ある程度の重量がなければ安定せず、幅や長さもそれなりになければ使用できるダイのサイズも限られてきます。
使う時はしっかりサイズでどっしり安定、だけれど使い終わったらコンパクトに収納できる。この条件を満たすマシンは、「クロップパーティーで取り扱いたい」と思った去年の夏の時点では存在しませんでした。
2つめの条件は、デザイン。
世に出回るダイカットマシンの色や柄のダサいこと!いくら信頼のある王道メーカーのマシンでも、自分のクラフトルームに置くのが許せないようなデザインでは悲し過ぎます。
常に目に入っている、すぐ手の届く場所にある、というのが、せっかく買った道具をより頻繁により上手に取り入れて行く秘訣であると感じています。
ヒートエンボスがそうです。しまい込むと出すのが面倒で、というより持っていることも忘れてしまって、まーったく使わない。でも1度使ってヒーターが出しっぱなしになっていると、自然に手が伸びます。
暑いと使う気になれないから、などと言っていますが、ほとんどクリスマスカードにしか登場しない本当の理由です(苦笑)。
ダイカットマシンも、すぐに出せるところに置いてあればしょっちゅう利用し、作業のスピードアップやよりきれいな仕上がりにつながると思います。
「ハサミカットは時間がかかるけど、物置きから持ってくるより早いや」とか、最悪の場合、「マシン出すの面倒だからデザインを妥協しよう」なんてことになったら、せっかくのマシンがもったいない!
クロップパーティーには「できればマーサカラーで揃えたい」と持ち物のデザインに対してこだわりを持たれるお客さまが多いので、使う時まで隠しておきたくなるようなダサいデザインじゃだめなんです!
そんなわけで、見た目も妥協できない条件だったのです。
そして、言うまでもなく最優先しなければならないのが、性能と品質。これは最初に挙げるべき絶対条件です。
使い心地がよく、仕上がりに満足が出来て、コンパクトに収納可能、そして見た目も愛せるダイカットマシン。
この条件を満たしたのが、今年の1月のCHAのウィーアーメモリーキーパーズのブースで出会ったレボリューションアドバンスというダイカットマシンだったのでした。
それまでの看板商品だった定評のあるレボリューションというマシンに改良が加わり、さらにコンパクトに折り畳めるような設計に。
炊飯器でさえ使う時にしか出さない見た目重視&形から入る私(笑)でも、「これならクラフトルームに出しっ放しにしておいてもOK」と思える色とデザイン。
デモ機の使い心地も、本体はどっしり安定、ハンドル操作もスムーズで、一発できれいなカッティング。
これしかないな、と思いました。
これです!
詳しい使い方はまた明日の記事でご説明いたしますが、今日はひとつだけ、このマシン以外には見られない、ダイカット界での革命的なフィーチャーをご紹介したいと思います。
ずばり、このダイアルです。
ほとんどのダイカットマシンは、「どのメーカーのダイやエンボシングフォルダーも使えます」と謳っています。
ダイにはいくつかのタイプ(本体の厚み)があり、確かにどれもマシンにかけられるように付属品が付いていたり、別売りされたりしています。
ダイカットマシンはペーパーと刃をプレートに挟んで圧力をかけることによって機能するので、付属品というのは要するにその圧力を調節する厚みの違うアダプタープレートのことです。
しかしメーカーによってはアダプターのセットだけで85ドル、なんていうものもありました。値段だけでなく、アダプターの数だけ収納の場所も取ります。
そして同じタイプのダイでも、メーカーやダイのデザイン、ペーパーの厚みや素材によってカットするのに必要な圧力が微妙に違ってきます。
単純なサークル型のダイは一回でカットできるのに、繊細なレースのようなものや平行するラインの多いデザインだと何度も何度も回さないとカットできない、ということもよくあります。
エボリューションアドバンスのすごいところは、挟むプレートの厚みを変えるのではなく、マシン本体に備わっているダイアルでこの必要な圧力を調節してしまうところなのです。
ぎゅっと押して回して調節します。
「EMBOSS」、「LETTERPRESS」、「DIECUT」の切り替えの中で、さらに微調節が出来るようになっているのがお分かりいただけるかと思います。
ひとつのプレートの組み合わせ(つまり一定の厚み)であらゆるダイとデザインに対応しようとする、というのは、常に最大のパワーで圧力をかけている、ということでもあります。
以前使っていたマシンでは、「このダイでこのペーパーをカットするのにここまで猛烈な圧力を加える必要あるのかな?」と感じることがしょっちゅうでした。
うまい表現が見つからないんだけれど、なんというか、包丁で充分なのにわざわざお豆腐を斧で切るような(笑)?
「ピチッ」という静かな音と共にきれいにカット出来ていると、ああ、ほどよい圧力だったんだな、と思うけれど、家中響くような「バッキーン!」という音がするたび、柔らかいお豆腐に勢いよく斧を振り下ろすようなところを想像してしまっていました(笑)。
私の旧マシンと同じものをお持ちの方は「わかるわかる」とつぶやいていらっしゃるのではないでしょうか(笑)。
常にギリギリちょうどいい圧力で操作できるということは、マシン本体に必要以上の負担をかけず、内部のパーツの劣化も緩やかに出来る、ということではないかと思います。
何度も何度もマシンを回すとペーパーがずれる可能性も高くなるので、一回でカット出来る確かな圧力を見極められるというのはそういった意味でも利点があるのではないかと思います。
たび重なるリリース日の延期にもかかわらず忍耐強く待ち続け、エボリューションアドバンスの取り扱いにこだわった理由は以上です。
明日はダイカットマシンは初めて、という方々のために、基本的な使い方を詳しい写真付きでご説明したいと思います。ぜひ見てください。
No comments:
Post a Comment