カボ・サン・ルーカスは、バハカリフォルニア半島の先端の港町。1970年代に開発が始まった、比較的新しいリゾート地です。
朝起きたら、船はすでに停まっていました。騒がしい音がするなと思ってベランダに出てみると、私たちの部屋のあるデッキのすぐ下に固定されていたボートが動いています。
救命ボートだと思い込んでいたこれ、「テンダーボート」または単に「テンダー」と呼ばれるもので、クルーズ船と岸を行き来する連絡船だったんです。
大きな船を埠頭につけるには海水にそれなりの深さが必要で、浅い場合は近づけるところまで近づいてイカリを下ろし、この「テンダーボート」で乗客や物資を運び出したり入れたりするのだそう。
「アンカー」(anchor)と「ドック」(dock)、どちらも船を停めるという意味でなんとなく使っていましたが、このたびその違いがよく分かりました。
アンカーは、停泊。沖に船を停め、錨を下ろして固定するため、乗客の移動には連絡船(テンダーボート)が必要。ドックは、日本語では船渠(せんきょ)というそう。埠頭に直接つけるため、タラップで行き来可能。
なるほど〜!今まではただ可愛いからという理由で使っていたアンカー(錨)のモチーフに、初めて本当の意味を持たせることができました(笑)。
テンダーボートに乗り込んで観光に出る前に、クルーズ船内のビュッフェ式レストランで朝食を。
テンダーボートに乗り込みます!
マリーナに到着。「なんだかサンディエゴに戻ったみたいね」と夫と顔を合わせてしまったくらい(笑)、雰囲気が似ています。マリーナはどこもこんな感じかな?
観光用のカタマランに乗り換えて、後から来るテンダーボートの乗客を待ちます。
奥にすごいやつが止まっているでしょう?サウジアラビアかどこかの王子様の持ち物なんだって。カボ・サン・ルーカス常連のカナダ人のおじさんが教えてくれました。
出発!
我々のユーロダムが停泊しているのが見えます。すぐ隣に停まった別のクルーズ会社の船も少し見えます。
カボ・サン・ルーカスの名所を指差す夫。
エル・アルコ(El Arco)。英語で言ったらアーチですね。
歴史も浅くめぼしい名所がほとんどないサン・カボ・ルーカスの、唯一の「それ!」と分かる景色。
観光船のフォトグラファーさんが「キスしろ」というので従った1枚の背景にも、エル・アルコ。
グロくてすみません(汗)。バケーションだから許してね。
エル・アルコのそばには人気のビーチが2つあります。陸続きだけれど岩に囲まれているため、ボートでしかアクセスできないそうです。とても小さいですが、人が見えます。
これはPlaya del Amor、英語で言うと、Lover's Beach。恋人の砂浜、いいネーミングですね。
もうひとつのビーチは、この反対側にあります。こちらはDivorce Beachと言うんだそう。離婚の砂浜!
カボ・サン・ルーカスの街はこんな形をしています。入江になっているところが、観光船が出発したマリーナです。
エル・アルコやビーチのあるランズ・エンド(Land's End)と呼ばれる張り出した部分をズーム。
北側(上)のLover's Beachは湾状になった海岸の一部ですが、南側(下)にあるDivorce Beachは太平洋に直面しています。たったこれだけの違いだけれど、波の荒さの差はとても大きいのだそう。安全な恋人の砂浜、危険な離婚の砂浜、というわけです。
ボートでの観光の後は、バスに乗り換えてサン・ホセ・デル・カボ(San Jose del Cabo)へ。Day 3の後半に続きます。
アルファベットのパフィ【CP】はエヴリデイミュージングズのものです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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